鉢植えバラの育て方 中川 尚彦
平成22年/2010 No.21 掲載
1 用土
- 赤玉土 5号鉢以下は小粒、6号鉢以上は中粒を3~6割程度。
赤玉土はなるべく上質を使用する。微塵が多かったら、微塵抜きをする。
ほどほどの微塵を含むならば(6)を省略する。 - ピートモス又は腐葉土 併せて2~3割
腐葉土は質の良い完熟物を使用する。 - 堆肥 馬糞堆肥。牛糞堆肥は避ける。あれば1割。
- 籾殻くん炭 あれば1割。
(2)、(3)、(4)を併せて3割 - 微塵抜きした消毒済みの再生土 あれば3割
ほどほどの量の微塵を含むならば(6)を省略する。 - 赤土 1割 なければ赤玉土をくずす。
- マグァンプK 調理の時の塩少々の気持ち。
- さらに植える苗により調整する
例えば、細根の少ない苗や発根したての苗は、赤玉土2割程度を加える。
新苗やミニバラは、ピートモス1~2割を加える。
2 鉢
陶製の鉢、素焼き鉢、駄温鉢(朱温鉢、テレコッタ)、プラスティック鉢、スリット鉢
3 大苗の植付け、鉢植えの植替え
- 根鉢の古土をきれいに落とす。(生育中は根鉢をくずさない。古土をおとすとき、なるべく根を傷つけないようにする。土が少々残っても可)。
- 鉢底に用土を入れ(鉢底に赤玉土の中粒やごろ土、または発砲スチロール等を入れる人もいるが、なくてもよい)、接ぎ口が植木鉢の地表面より出るように株を据える。
- 用土を加えて、根の間に用土が入るように、はし等で突き込む。
- 用土の高さは、植木鉢上面の縁より2cm程度下までにする。この時、接ぎ口は植木鉢の地表面より上に出ているようにする。
- 最後にたっぷり水をやり、ラベルをつける。
4 大苗
大苗を10月頃に植えたならば、伸びた芽や枝は切らない。蕾が付いたら、蕾だけ摘み取る。植付け後に伸びた枝は、1月下旬から2月に整理する。
5 新苗の植付け
- 新苗を購入したら良く日のあたる場所で管理し、鉢土の表面が乾いたならば午前中にたっぷり水を与える。毎月1回程度、発酵油粕等の固形肥料を2~3個置き肥する。
- 鉢底から白根がたくさん出したら、2号大きい鉢に植え替える。根鉢は壊さない。
- 蕾が付いたならば、小さいうちに摘み取る。9月10日頃まで。