私 と 薔 薇 と 夢 小川 朋巳
平成17年／2005 No.15 掲載
薔薇を始めて４年めになりました。薔薇の花は知っていましたが、ただ赤、黄、ピンク色の花ぐらいと思っていました。
その私が薔薇と付き合うなんて自分や家族すらも信じることができませんでした。
ある日、博多大丸に買い物にいったら、丁度福岡バラ展が開催されていました。まあ驚くことにバラには色々な種類があるのに感心しました。偶然にも同級生がバラ会の会員でつい話し込んでしまい、バラの苗を買う気になり金閣とメルヘンケーニギンの2本を買い、同時にバラ会に入会しました。歌の文句じ ゃないですがこれが苦労の始まりでしょうか。
この２本は鉢植えでスタートし、翌春には見事な花が咲き自分でも驚きと感動で、これがまたバラにのめり込むことになりました
毎月の勉強会やお庭拝見などを重ねていくうちにいろんなことを知り、バラのたくさんの品種がある事を再認識し、又おどろきです。私はHTのダイナミックな感じが好きで花の色も原色の方に目が行きます。ある人から「お前は中洲のネーチャン好みやねー」(笑い）いくつになっても華やかな雰囲気も良いものですよねー。
毎年時期になりますと苗を買いあさり、狭い庭に路地植えで21本(HT17) 鉢植え(小物)で31本(HT16) 手入れ出きる？ようになりました。
すこし神経質かも知れませんが「病気・虫に対する消毒・施肥・灌水・剪定・ 土・雨・風・その他」いろんな問題が発生してくる事を、ある程度覚悟はしていましたが、本当に大変なことに気付きました。しかし、季節になりますと体 の虫がうずきついつい新苗を買ってしまいまったく困ったものです。
やっと年２回のバラ展に出展できるようになりましたが、最初はまったく自信がなく、持参してもそのまま捨てて帰りました、でも勇気を出して出品すれば皆様の作品とそう見劣りしないのではと思うようになりました。
出展するには（私の条件）
1) 勇気・度胸 2) 花の開き具合 3) 花・葉の形 4) いけ方 5) その他
等がある程度揃えば出展出来ると感じ、最近では出品し入賞も時々するようになりました。まだまだ駆け出しなのでこれからも頑張って行きたいと思います。
薔薇を始めた頃はバラの病気や害虫の予防に薬液の量、希釈倍数が相手（花)）が少ないためこんなに少量でよいのか、剪定時にはこんなに短く剪定して来春に本当に開花するのか不安が一杯でした。最近はやっと度胸が出来そう気にならなくなりました。消毒は手を抜くと覿面に影響することを身をもって体験し悲しい思いをしましたから、今度こそは次回からはと言い聞かせて来春の開花を楽しみにしています。
夢は日当たりの良い庭でHT100本とつるバラ等を育てたいものです。それらには電動で風・雨・温度等の調節が出来る設備をし、友人や知人とゴルフ談義, 世間話をしベランダで美味いお酒を飲みバラを鑑賞しながら暮らしたいものです。
先日このような夢をもとめて「雷山の森」に土地を見に行きましたが家に帰 りバーサンと笑って夢は終わりました。
最近では悪友たちが、私がバラ作りに励んでいる事を知り、お前がバラを育てるなんて信じられんと言って笑っております。バラ作りは人間の顔や体つきで判断してはだめですよ、ハート・優しさが問題ですよと反論している今日このごろです。