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ローズ・ふくおか アーカイブス 2011 「ロザリアンへの一歩」

ロザリアンへの一歩  村川 冨美子 
平成23年/2011 No.22 掲載

 二十年くらい前に、近くにとっても素敵なバラ園をお持ちのお宅を見つけ、バラの開花時期はお庭の外からそっと眺めさせていただいておりました。その後、バラを2,3鉢育てることになり、ある時バラのお手入れ中に思い切って手入れや管理方法をお尋ねしたのが、なんと福岡バラ会の大先輩河部さんでした。その後、何度かお話し、バラに関して度々お尋ねさせていただく内に、福岡バラ会の入会を勧められ、植物園でのバラ展へのお誘いを受けました。

 2010年5月、植物園でのバラ展でたくさんの素晴らしいバラを拝見し、入会を決めました。その時、山本先生がたくさんのバラを見せてくださりながら色々と説明され、「せっかくバラを育てるならこんな風に綺麗に咲かせましょう」とお話して下さいました。

 バラ会での毎月の研究会は、???の連続で、全くの初心者の私は、用語一つをとっても始めて耳にする言葉ばかり。自宅に帰り研究会で習ったことを実行しようにも、これまできちんと手入れされていないバラ達は、枝茫々でどの枝のどこをどうしていいものやら・・・。わからないことばかりの日々が続いています。

 土壌の良し悪しや土づくり、植え付け方法、水やり、肥料、病害虫の薬剤散布、剪定等など、研究会に参加するたびに目からうろこでした。また、剪定や接ぎ木実習では、本等で読むだけではわからない細かな点や、ちょっとしたコツまで教えていただき、非常に役立っています。毎回、素人の初歩的な質問も、小林先生をはじめバラ会の諸先輩の方々は、本当にわかりやすく説明して下さり、とても感謝しています。

 また、福岡バラ会の講師をはじめ、諸先輩の方々は何十年と苦心、苦労されて会得されたノウハウや経験、データを新人の私たちに惜しげもなく教えて下さり、こんな有難いことはありません。研究会に参加させていただくようになって、バラに関するたくさんのことを学べ、バラを心から愛されている先輩の方々と交流させていただき、とてもうれしく感じています。

バラ会に入会して一年経った2011年春のバラ展で、始めてコンテストに出品させていただきました。コンテストに出品するのは、初心者にとって非常にハードルが高くかなりの勇気がいることでしたが、山本先生の「名前さえ間違わなければ失格にはならんよ。」の言葉に背中を押され、恐る恐る一部一花部門に出品しました。

 秋のバラ展では、ミニチュア盛り花、一部指定花、フロリバンダ盛り花部門に出品しました。コンテストでは、出品して批評されたり、他の出品作品を見せていただき多くのことが学べ、とても勉強になります。また、普段なかなかお話しする機会がない大先輩の方々から、色んなお話をお聞きすることができ、とても楽しい時間を過ごせました。そしてコンテストに合わせて咲かせて出品されている諸先輩の花の素晴らしさとその技術に、どうすればあんなに綺麗な花を咲かせられるのだろうと感心するばかりです。

 ロザリアンというと、華やかで優美な雰囲気でうっとりバラを眺める光景を想像しますが、いざ始めてみるととても奥深く、しかも酷暑、極寒の時期の剪定や植え替えは、とても重労働で気力、体力が欠かせないと実感しています。けれども、綺麗に咲いたバラの花々を眺められる日々の嬉しさや、自分で育てたバラの花を部屋に飾れる楽しさは、例えようもなく幸せで満ち足りた気分に浸れ、バラへの思いが強くなり、もっと頑張らなければという気持にしてくれます。

  「いつか自分でもバラを育てたい」との長年の思いから、やっと一歩を踏み出したばかりですが、いつの日か運良く咲いた花ではなく、頑張って咲かせた花を出品することができたらと思います。そした、東先生から接ぎ穂を分けて頂いた、父への想いが詰まったエーデルワイスや憧れだったスタンドに接ぎ木したバラを美しく咲かせられるように、これからも頑張りたいと思います。