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ローズ・ふくおか アーカイブス 2011 「バラを育成する」

バラを育成する  佐々木 俊英 
平成23年/2011 No.22 掲載

 若い頃、50年代前半、アルバイト先でタキイ種苗を聞き「クリムソン・グローリー」、と「スノー・ホワイト」の2株入手し、庭の片隅に植え、濃い赤でビロードの様な花弁や、純白の花の美しさに魅せられていました。

 以来、転勤先で遊園地のバラ園などを見て楽しんで居ましたが、70年に福岡に戻り、玉屋で開催されていたバラ展にも何度も見に行っていました。

 その後、マイホームを建て狭い庭に、数株のバラを植えていましたが、薬剤散布を行わかった為か、害虫や病気で満足な花を咲かせることが出来ず枯らしていましたので、リタイヤして時間に余裕が出来たら本格的にバラを育てたいと考えていました。

 ‘04年の「春のバラ展」会場で同級生の富士本さんに勧誘を受けて入会して、何も分からないまま月例研究会に出席していました。 その秋、「アイランド花どんたく」が開催され、手伝させていただく中で、段々とバラ魅力に引き付けられて行きました。

 バラ会の行事で、「お庭拝見バスツアー」や「バラ園」の見学等参加し、ベテラン先輩方々からバラに関する諸問題解を見習い覚える中で、自分なりのバラ造りを始めしました。

 狭い家庭菜園を潰した、限られたバラ園は、面積と管理の上から、地植えのハイブリット・ティローズは 40株、庭の景観を考えてフロリバンダ、つるバラを少々植えて、ミニやポリアンサは鉢に植えることにしています。

 先ず、育て易く丈夫なバラを、小林研究部長に苗を選んで頂き、研究会で習った育成法を、出来るだけ忠実に実行し、育成に励んでいますが思う通りにはいきません。

 私のバラ園の問題点は、元の土地が田圃で宅地にするために、山の土を客土して造成した土地に、庭を造るため真砂土をいれたので、粘土と真砂土の混合土で有機物が殆ど無い為に、バーク堆肥、腐葉土、堆肥を出来るだけ多く鋤込んでいますが、土が溢れ盛り上がり株元の下がることで苦慮しています。

 次に東側が道路(5m)を隔てて田圃の為に、風が強いので高さ 2メートル防風ネットを重ねてHT園を囲んでいますが、風で葉が傷つくのが悩みです。

 バラを育成していると、早朝にバラを見回り、観察や手入れなどを行っていますが、健康にも良いと思います。 良い花が咲くと薬剤散布や育成作業にも精がでます。

 亡くなった中川先生の様には出来ませんがバラの育株リストを作り育成作業、薬剤散布、開花等を出来るだけ記録してパソコンの練習用に使っています。

 剪定時期は、3年間の平均実績と、月例研究会でバラ展毎に剪定時期を教えて頂いていますが、開花のタイミングを合わせるのが難しい課題ですが、楽しみでもあります。 今後も、体力が続く限りバラの育成とガーデニングを楽しみたいと思っています。