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令和2年度 講習会 レポート

バラ会員・みどりさんの  令和2年度 講習会 レポート

お断り:10月分を除きこれは 個人の受講レポート で、
必ずしも講習の内容を正確に伝えるものではありません。

令和2年6月

秋花のための幹・枝の仕立て 病虫害の防除 講師:星隈 秀雄

コロナウイルスの影響もあり、6月よりやっと講習が再開です。  

5月から7月はバラの木を育てる大事な時期になるので、夏の施肥(有機肥料)は早めに施す。

講座 講師・星隈秀雄氏(福岡バラ会副会長)
実習 バラ 夏の施肥
実習では有機肥料を株の周りに施しました。

外部講師による講習(病害虫の防除) ドクター古藤の園芸講座

現在の土は、酸性雨や稲ワラの減少や有機肥料の投入が減るなどの影響で、元々土にある「ケイ素」が逃げていっている。
このケイ素の働き、肥料の5大要素の働きなどを分かりやすく解説していただき、楽しい講習会でした。

バラ栽培講習会 病害虫の防除 バラ栽培講習会 講師・ドクター古藤
魔法の黄色いバケツ

アザミウマ対策で教えていただいた "魔法の黄色いバケツ"、早速実行しています。

  • 黄色のバケツに水3L
  • 市販のヨーグルト大サジ1
  • ゴマ油1~2滴
  • ハチミツ1~2滴

これで "魔法の黄色いバケツ" の出来上り。これを自宅の庭に3ヶ所置いて、一晩たって見てみると「あらまー」ビックリ 虫がたくさん。

令和2年7月

HTの整枝 夏の元肥入れ  講師:星隈 秀雄

バラ栽培講習会 実習 HTの整枝 夏の元肥入れ 福岡市植物園バラ園で福岡バラ会が栽培してるばら「ジェミニ」

秋に良花を咲かせるために、今は整枝作業が大事。

ポイントは、まず秋の剪定予定位置を決めて、その芽が動かないように「1段上」でカットすること。

肥料はまだやっていないなら、急いで。
肥料分が残ってしまうと木は繁るが、秋に良花は咲かないとのこと。

実習でも今回使用したのは即効性の高度化成肥料でした。


イングリッシュローズ等の品種紹介や育て方  講師:吉田 博美

ガーデンローズに向くシュラブを樹形で タイプI・タイプII に分類し、品種や育て方を紹介。

イングリッシュローズ「アブラハムダービー」
フルーツ系の強い香りのするイングリッシュローズ「アブラハムダービー」
 
ばらと植えられている「宿根スイートアリッサム」
ブッシュローズ、シュラブローズ、ツルばらなど200品種を植えている中の
イングリッシュ ローズのコーナー。株元の草花は宿根スイートアリッサム
令和2年8月

秋花の剪定 剪定後の施肥  講師:星隈 秀雄

福岡バラ会講習会 実習 秋花の剪定 剪定後の施肥

9月上旬から秋花のための剪定が始まります。成長点を下げることを意識して、剪定位置を決めていく。

『春の剪定とは異なり、秋の剪定は剪定日が一日違うと開花日が三日は違ってくることもある』と言われており、秋のばら展に開花を合わせる剪定はいつすればいいの? だれか「今でしょ!」と言ってくれないかなと、私は思ってしまいます。


外部講師による講習(肥料)デンカ株式会社 尾形 武文氏

福岡バラ会講習会 講師・デンカ株式会社 尾形 武文氏

バラの土つくり 腐植酸について

植物がよく育つ黒くふかふかした土。こんな土には腐植酸がたっぷり。
その腐植酸が50%も入っている「アヅミン®」
この商品を作っているデンカ株式会社の尾形 武文氏から、腐植や腐植酸について学ぶ。

 アヅミン® の製品情報 製造:デンカ株式会社

令和2年9月

HTの花枝の仕立て  講師:星隈 秀雄

9月は台風の接近が悩みのひとつです。対策として防風ネットの設置などもありますが、『秋剪定で切る予定の2芽上くらいを仮剪定しておくという方法もある』とのこと。これは実行可能なとても良いアイディアで、参考になりました。

福岡市植物園バラ園 福岡バラ会実習

『栽培の基本は、病気にさせず、葉を落とさせない。バラは自身の力で咲くので、我々栽培者はその 道案内 をするだけ』

この星隈講師の言葉に受講者から大きな共感の歓声が上がりました。とても印象的な光景でした。


有機ボカシ肥料の作り方(実習) 講師:井手 実

福岡バラ会講習会 福岡市植物園緑の情報館 完成したEMボカシ 福岡バラ会講習会実習 EMボカシ作り

ぼかし肥料を作ろう

あなたは野菜畑を見て『美しい』と思ったことがありますか?
井手さんのジャガイモ畑は実に美しいのです。
その秘密は彼が作る「EMぼかし」にあるのではと密かに思っていましたが、やはり・・・

完全発酵したボカシはまるで糠漬けのような香りがして、思わず「いただきます」と言ってしまいそうです。

詳しい内容を見る

令和2年10月

第137回 秋のばら展   10月は ばら展のため講習会はありません。

日程 2020年10月23日(金)~10月25日(日) 会場 福岡市植物園 緑の情報館2F

2020年春のばら展は新型コロナウイルス感染防止のため中止となりましたが、秋のばら展は万全の態勢で開催致しました。
会員が丹精込めて栽培したばらが会場を彩り、みなさまをお迎えしました。

福岡バラ会第137回秋のばら展 福岡バラ会第137回秋のばら展・玄関花 福岡バラ会第137回秋のばら展・会場全景 福岡バラ会第137回秋のばら展・コンテスト受賞のばら

"第137回 秋のばら展" のページへ

令和2年11月

1年間の手入れのまとめ 今後の参考   講師:星隈 秀雄

秋のばら展が終わりホッと一息つきたいところですが、花がら摘み、大苗植え付けや移植に備えての植え穴の準備、一年間のバラの生育を振り返り「元肥計画」を考えたりと、まだやらねばならないことがあります。

現在バラを植えている場所に違う品種のバラを植えたいけど「忌地現象」を防ぐためにどうしたら良いか?も迷うところです。
星隈講師からはそれを考える "ヒント" を頂きました。お話は理論ではなく "実践" がベースなので、自分のバラ栽培を考えるうえでとても有益なヒントがいっぱいあります。


元肥入れ 大苗の植え付け  講師:星隈 秀雄

HTの ”ジェミニ” や、FLの "バーガンディ・アイスバーグ" に元肥入れをしました。

大苗の "ウェディング ベルズ"(独:コルデス社 2010年 丸弁高芯咲き・外弁剣弁)を植え付け。このバラは病気にとても強い強健種だそうで、どんな花が咲くのか楽しみです。

植え付けには、講師・星隈さんの数ある秘策のひとつ「薬師II」(陽イオン交換容量が大きい島根県出雲産ベントナイト)が登場!

 薬師II の製品情報 製造:清和肥料工業株式会社

令和2年12月

大苗の植付 移植 元肥入れ 冬季消毒  講師:星隈 秀雄

バラ栽培は12月がスタート。土壌診断の結果を受けて、元肥計画の見直しが必要になります。
「肥料は知らないでやると害になることがある」なるほど! 土壌分析に出してみる必要がありそうです。

「土壌分析診断の有効性」を読む


切り接ぎ基礎講座・実習  講師:吉田 博美

毎年恒例の接木実習を今年も実施されました。

初めて接木をした時は、芽の上下を間違えて下に向いて芽が伸び、唖然としました。
(まもなくその芽は枯れてしまいましたが…)

アンダーラインの上に芽があると教わり、以後は上下を間違うことはありませんが、まだ成功率は低く難しさを感じています。

しかし、上手くいき、芽がすくすくと成長してくれた時は、接木はバラ作りの醍醐味ではないかと思ってしまいます。

令和3年1月

春花の剪定のやり方(1)  講師:星隈 秀雄

本日は雨のため予定されていた剪定実習は出来ませんでしたが、講師の自宅よりバラを何本も見本として持参して下さり、その枝やスライドを見ながら2時間続けての講習でした。

星隈講師の剪定技術を一つでも身につけて帰らねばと、意気込んでのぞみましたが、まだまだ理解出来ずに終わってしまったようです。

配布資料や写真を詳しく見て、じっくり勉強させていただきます。

配布資料の詳しい内容を読む

令和3年2月

春花の剪定のやり方(2)剪定実習   講師:星隈 秀雄

福岡バラ会講習会実習「春花の剪定のやり方」講師:星隈秀雄

そろそろ可愛い芽が出始めました。主芽だけではなく、副芽が出てくる事もありますが、それは取り除き、主芽のみに。星隈さんは一本の枝に予備の芽を一つ加えて芽の数を決めて、芽かきをしていかれるそうです。

実習ではFLの大胆な剪定に『おお!』と、ざわめきが起こりました。以前、「FLはHTのように剪定する」という話を伺っていましたので、この事だったのかと合点がいきました。


テーマ別講習 ばらの庭作り   講師:吉田 博美

福岡バラ会講習会「ばらの庭作り」講師:吉田博美

四季をとおしていつも花の絶えない庭。それはガーデナーにとって目標であり、憧れでもあります。それを実現されている吉田さんの庭。

庭の主役はバラ。そしてバラを引き立てるジキタリスやデルフィニウムのような穂条の花々。バラにはない色彩の忘れな草、ネモフィラ、キャットミントのようなブルーの花たち。バラにベストフレンドのクレマチス。アグロステンマが風にそよぎ、その風にバラの芳香が漂って来る。

そんな素敵な吉田邸のお庭をきれいな画像で紹介されました。

吉田バラ園  福岡県 宗像市 大井

一年中花の咲く庭を目指して、バラの株元にもいろんな草花を植えて「バラと草花の庭」を目指しており、5月にはオープンガーデンを行って多くの人にも自由に庭を見て楽しんでもらっています。

この写真の中央付近はスタンダード仕立てのバラ、その株元にはブルーキャットミント等を植えています。

吉田バラ園アーチ

庭は1000㎡あり、中央の家の周囲をぐるーっと回ってバラと草花を見て回れるように通路を設け、バラの株元にはノースポール、宿根スイートアリッサム、アジュガ、ワスレナグサ等の草花を植えています。

吉田バラ園の写真を見る

令和3年3月

春花枝の仕立て 切り戻し 芽かき  講師:星隈 秀雄

バラにも頂芽優勢(茎の一番上につく芽に優先して栄養を送り成長させようとする働き)の本能があり、頂芽に栄養を集中させるために、HTは必要ではないと思われる芽をすべて取ってしまう芽かきと言う作業があります。
バラは一日に2㎝は伸びていき、芽を全部伸ばしてしまうと下の方の芽は伸びなくなり、その芽で風通しが悪くなり、病害虫も発生しやすくなったりします。これは頂芽が10~15㎝伸びる迄に終わらせるという事でした。

3月は年間を通して比較的バラの手入れが少ない月なのではないかとのお話で、つかの間の春を楽しめる月なのかも知れません。


外部講師による講習 「バラの育種について」福岡県農林業総合試験場 資源活用研究センター 巣山 拓郎氏

育種には4つの方法があり、

  1.  枝変わり
  2.  放射線などを照射し人為的に突然変異を起こさせる突然変異育種
  3.  青色のバラとして世に出た『アプローズ』のように青色の色素を持つパンジーの遺伝子を使って作る遺伝子組み換え
  4.  受粉させ選抜して育てていく交配育種
に分かれています。

日本にも数々の優れた育種家がいらっしゃいますが、福岡のバラ栽培家、棚町満さんは、散らないクラッシックローズ(ブーケにした時に
散っては縁起が悪い)を目指して15年かけ交配と選抜を繰り返し『セブンスターズ』というバラを完成されています。

育種はハードルが高く、根気と情熱のいる作業なのだとつくづく感じ入ります。

福岡バラ会講習会テーマ「育種」講師・福岡県農林業総合試験場 資源活用研究センター 巣山 拓郎氏 福岡バラ会講習会「紫陽花の遺伝」